韓国料理は食事であると同時に薬でもある

料理は誰かに美味しい物を食べさせたいという気持ちで真心込めて作れば、まちがいなくおいしくなるのです。たとえば、赤ちゃんのために、受験生の息子のために、糖尿病の父親のために、というふうに。
食べる人の年齢、性別、健康状態、好みなどを考えて、それぞれに合う献立や調理法を工夫することです。料理をする際にはまず、「誰かのため」という気持ちをもつことが大切なのです。
また、季節によって、食材の成分や味などが変化するうえ、しょっぱさ、甘さ、酸っぱさなどは、使用する調味料の種類により変わるため、すべてをレシピに頼りきってしまっては好みの味にならないことがあります。実際に調理するにあたっては、誠心誠意、心を込めて、自分なりの味加減を工夫していただくことが不可欠だと思います。
韓国では、季節ごとに山や野で取れる植物が食卓をにぎわしてくれます。
最近では、自然から採取してくる食材より栽培した食材を主に使うようになったためか、季節の自然食材はその名前すら忘れられようとしていますが、今でも変わらず、山や野は食材の宝庫です。韓国料理は奥深い、食事であると同時に薬でもあります。
皆様に、その素晴らしさを少しでもお伝えできれば幸いです。

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